ラズベリーパイをDACSのUSBサーバーにする   [ .1 . 2 . 3. ]


  ページ1   仮想COMポートで簡単接続

  ページ2   ダイレクト版ドライバで複数のUSBデバイスを動作させます

  ページ3   ラズベリーパイをDACSのUSBデバイスサーバーとして動作させる応用編
                複数のDACS USBデバイスをWindowsパソコンからネットワーク経由で操作する実用ソフトを掲載


    Case 1

■ DACS USBデバイスサーバーソフトインストール済みの、こちらの製品がおすすめです。
  有線LANと無線LANいずれにも接続できます。

  ラズベリーパイ4 モデルB ケース入り ACアダプタ付き
  DACS USBデバイスサーバーソフト設定済SDカード組込み

  Windowsパソコン側の簡単なネットワーク設定でデバイスサーバーとして動作するセット品
  ラズベリーパイは キーボードとマウス不要のヘッドレス ------ 電源を入れるだけ
  ラズベリーパイ3からラズベリーパイ4にUP。有線LANはギガイーサーネットに

USBデバイスサーバーで DACS USB製品をネットワークに接続


RPi-USBDS

最大4台のデバイスを接続可能

→ 説明書はこちら

ケース色は部材手配の都合で写真と異なることがあります


      通常価格 24,800円 納期7日程度    

計測ユニット15BXシリーズと同時ご購入にて、特価 19,800円

■ 弊社USBインターフェイス製品に対応したネットワーク版ソフトウェアを準備

  ○ Windowsパソコン用   ○ ダウンロードフリー

      □ 8ch計測ソフト    D151ADL_LAN     D151ADLH_LAN (高精細画面用)
      □ 4ch計測ソフト    D151ADH_LAN
      □ 2ch計測ソフト    D151ADE_LAN     D151ADT_LAN
      □ モーションコントローラソフト    PMC6_LAN
      □ カウンタ計測ソフト    CPR25K_LAN

  以下のインストール作業は不要


    Case 2

■ お手持ちのラズベリーパイに、DACS USBデバイスサーバーをインストール

    弊社では、ラズベリーパイ本体および関連製品の販売は行っておりません

  以下のインストール手順をご覧ください

 
  このページではラズベリーパイにDACSのUSBデバイスを接続して、ラズベリーパイをUSBデバイスサーバーとして動作させる方法を解説しています。 Windowsパソコンからネットワーク経由でDACSのUSBデバイスを操作することが可能になります。
  接続可能なデバイス
  DACS-1500H、DACS-1700K、DACS-2500、DACS-2500K、DACS-8200 の各製品、および 15BXシリーズ計測ユニットです。 複数製品のID番号を、それぞれ異なる番号に設定してラズベリーパイに接続すれば、 Windowsパソコンからは複数デバイスをID番号をもとに個別に制御することができます。
  同時接続可能なパソコン (アプリケーション) 数
  最大4台までのパソコンを接続しアプリケーションの並行処理が可能です。

ラズベリーパイをDACSのUSBデバイスサーバーとして動作させる構成例


  履歴

  初版   2016年12月 ラズベリーパイ Raspberry Pi 3 モデルB を使用した解説
  改正 1 2023年4月  ラズベリーパイ Raspberry Pi 4 モデルB を使用した解説に更新。ダイレクト版USBドライバのバージョンと、ダイレクト版サンプルプログラムのコンパイルに使用する makefile を修正している以外は、初版からの変更はありません。


■ ラズベリーパイの準備

  使用するラズベリーパイ Raspberry Pi 4 モデルB
  OS は Raspbian
  接続するルータとのネットワーク設定が完了しているものとします。

■ ラズベリーパイにUSBデバイス用ダイレクト版ドライバをインストール

  ダイレクト版ドライバのインストール方法は ページ2 の解説をご覧ください。
  Windowsパソコンには、USBデバイスドライバをインストールする必要はありません。

■ ラズベリーパイ側のUSBデバイスサーバーソフトの準備

  (1) 次のUSBデバイスサーバーソフトをダウンロードし解凍します。
       ソースプログラムとコンパイル用の makefile、ヘッダファイルなどが入っています。
       処理内容の詳細はソースプログラムの注釈(和文)をご覧ください。
       (注) DACS製のUSBデバイス専用です。DACS製品以外では動作しません。

DACS USBデバイスサーバーソフト RPiDvSv (2023/4/8 makefileを修正)

  (2) ダウンロードし解凍したファイルをディレクトリ Pi(注) の直下にディレクトリ(RPiDvSv)ごとコピーします。
       (注) ディレクトリ Pi は、Raspberry Pi の初期起動時に登録したユーザ名です。 登録名に置き換えて読んで下さい。
  (3) デスクトップ画面左上の をクリックし、ターミナルを開きます。
  (4) cd␣RPiDvSv と入力し RPiDvSvディレクトリに移動します。
  (5) make と入力しコンパイルを実行します。 これでラズベリーパイ側の準備が完了します。

■ ラズベリーパイのIPアドレスを確認

  ラズベリーパイでターミナルを開き、ifconfig と入力します。
  表示されたなかに 192.168.xxx.xxx というアドレスがありますので、これをメモしておきます。 Windowsパソコン側の準備で必要となります。   さらに、ルータ設定でラズベリーパイを固定IPアドレスとする場合は、 ハードウェアアドレス(MACアドレス)もメモしておきます。

  (参考) ラズベリーパイにディスプレーなどを接続していない場合は、ルータの通信情報ログなどで、ラズベリーパイのIPアドレスとハードウェアアドレス(MACアドレス)を確認する方法もあります。

■ ラズベリーパイ側のUSBデバイスサーバーソフトを起動してみる

  (1) ターミナルを開き、cd␣RPiDvSv と入力し RPiDvSvディレクトリに移動します。
  (2) sudo␣./RPiDvSv と入力しUSBサーバーソフトを起動します。

  USBサーバーソフトの動作
  クライアントとなるWindowsパソコンからの接続要求に応じてネットワーク接続をし、データ送受信の中継を行います。
  クライアントと接続した時点で、DACSのUSBデバイスを接続していれば、下図のようにデバイス情報を表示します。
  複数のUSBデバイスを接続している場合は、各デバイスに設定したID番号を識別して、ID番号の一致するデバイスとデータ送受信を実行します。

  サーバーソフトの終了方法
  !(感嘆符)キーを押した後、enterキーを押すとプログラムが終了します。 ctrl-Zなどで強制的にプログラムを終了させると、ネットワークとUSBデバイスの終了処理ができませんので、 次に、そのままサーバーソフトを起動しても正常に動作をしません。強制的に終了させた場合は、リブートをすればサーバーソフトの起動が可能となります。

■ ラズベリーパイ側のUSBデバイスサーバーソフトの自動起動設定

  /etc/rc.localファイル に次の1行を追加します。追加する位置は exit 0 の行の前です。
          追加する1行 ./home/pi/RPiDvSv/RPiDvSv
          (注) ディレクトリ Pi は、Raspberry Pi の初期起動時に登録したユーザ名です。登録名に置き換えて読んで下さい。

  /etc/rc.localファイルの編集方法   テキストエディタ nano を使用した場合の例
  ターミナルを開き sudo␣nano␣/etc/rc.local と入力し。編集後、画面表示の操作メニューに従って保存してください。

自動起動設定後は、電源投入だけでUSBデバイスサーバー機能が動作します。

■ Windowsパソコン側の準備

  (1) 次のサンプルプログラムをダウンロードし解凍します。 C++ および C# で作成したソースプログラムとコンパイル済みの実行ファイルが入っています。 処理内容の詳細はソースプログラムの注釈(和文)をご覧ください。 解凍後、実行ファイル RPi_C.exe (C++) または RPi_CS.exe (C#) を適当なフォルダ(RPi_C、RPi_CS など)を作成して、そのフォルダにコピーします。

C++   サンプルプログラム RPi_C
 C#   サンプルプログラム RPi_CS

  (2) ラズベリーパイのネットワーク名とIPアドレスを hosts ファイルに登録します。

    登録方法
    hostsファイルの場所 c:\Windows\System32\drivers\etc
    メモ帳などのテキストエディタを使用して hostsファイルの最後に次の1行を追加します。
    192.168.xxx.xxx raspberrypi
        192.168.xxx.xxx の部分は、先の「ラズベリーパイのIPアドレスを確認」でメモしたアドレスです。

  (参考) IPアドレスを固定する場合は、ルータ設定でIPアドレスとMACアドレスの対応を登録しておきます。

■ Windowsパソコンのサンプルプログラムを起動

  先の「Windowsパソコン側の準備」でコピーした RPi_C.exe または RPi_CS.exe を実行します。
  正常にラズベリーパイと接続できると 「接続完了 コマンドをキー入力してください」と表示します。
  異常がある場合は「接続異常」と表示がありますので、もとに戻って準備状況などを確認してください。

  正常にラズベリーパイと接続できたとき
  たとえば、デジタル出力コマンドとして W0123456(Enter) と入力すると R0000000(CR) といった応答が戻ってきます。 複数のUSBデバイスを接続している場合は、2文字目のID番号をUSBデバイスに設定したID番号と同じにすれば、 デバイスを指定してデータ送受信ができます。
  コマンドとレスポンスの文字列に関する詳細は、各USBデバイスの取扱説明書をご覧ください。

  プログラムのWindowを閉じるとサンプルプログラムが終了し、ラズベリーパイとの接続は解除となります。 サンプルプログラムを終了しても、ラズベリーパイ側のサーバーソフトは動作を継続していますので、 再びサンプルプログラム(RPi_C.exe)を起動すると、再度、ラズベリーパイとの通信ができます。 なお、!(感嘆符)キーを押して後、プログラムのWindowを閉じると、ラズベリーパイ側のサーバーソフトも終了します。 また、#キーを押して後、プログラムのWindowを閉じると、ラズベリーパイをシャットダウンすることができます。

■ 無線LANへ接続

  弊社製品 RPi-USBDS の説明書を参考にしてください。

プログラミング/コンパイル方法に関するご質問をいただきましてもお応えはできません。

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